最初のページに戻ります。

総合の目次があるページに戻ります。

よく使うマニュアルです

Wiki

updated on 2004.06.23

10.2.ライブラリアン

[ Previous ] [ HOME ] [ Upper ] [ Next ]


ライブラリーの形態

システム制御用ライブラリー

  • OSやIBMライセンスプログラムで使用されるライブラリー(つまりライブラリー名が『Q』で始まるもの)

  • 上記以外で特にユーザーがシステム制御用に作成したシステム・プログラム等の登録先(例えば、RJE定義やユーザー作成の監視プログラム、ツールや出力待ち行列など)(GPLGPLE等の例は別紙参照)

ユーザーライブラリー

  • 独立したユーザー作成のシステムの登録先

  • 特に業務として使用されるワークとしてのライブラリー(例プログラマーの個人ライブラリー等)

  • 緊急時バックアップライブラリー(*JRN,*JRNRCV)

  • 外部媒体へのバックアップ用等

ここで、標準化の対象として考えるべきは、ユーザーライブラリーの独立したユーザー作成のシステムの登録先である。

ユーザーライブラリーの種類

本番用ライブラリー(テスト済で実際に業務等で使用されるオブジェクトが登録される先)

プログラム関連ライブラリー

  • 解説...プログラムそれ自身又はプログラムに必要とされ、変動データを持たないもの。

  • 分類目的.毎日のデータの外部媒体へのバックアップから外す。

  • 例....*PGM,*FILE(DSPF,PRTF,CMNF),*JOBD,*EDTD,*CMD

データベースライブラリー

  • 解説......プログラム関連ライブラリー以外で変動データを持つもの。

  • 分類目的.毎日のデータの外部媒体へのバックアップの対象。

  • 例........*FILE(PF,LF),*DTAARA,*IGCDCT

原始ソースライブラリー

  • 解説......上記のオブジェクトのソースを登録する。

  • 分類目的.毎日のデータの外部媒体へのバックアップから外す。

  • 例.........QRPGSRC,QDDSSRC,QCLSRC,QDSPSRC,QPRTSRC,QCMDSRC...

開発保守用ライブラリー

  • 解説.......開発中・修正用に使用されるすべてのオブジェクトを登録する。

  • 分類目的.テストによる変更を本番データに及ぼさないように保護する。

  • 例....すべてのテスト中のオブジェクト(開発中のソースメンバーを含む)※命名基準参照のこと

ユーザーライブラリーの運用

本番用ライブラリー(TYPE*PROD)

特別に権限を与えられたライブラリアンによってのみ登録されたオブジェクトに変更が可能となる従って、緊急の時を除き、プログラマーやSEも登録内容の変更は禁止される。ライブラリアンに対しては、プログラマーやSEから『依頼事項』として、登録内容の変更が伝達される。これは、本番用ライブラリーに登録されたオブジェクトの属性や作成者を一元管理の元に置くためである。

開発保守用ライブラリー(TYPE*TEST)

開発中もしくは修正中のオブジェクトはプログラマーまたはSEのみが変更、再作成を許可されるライブラリアンは所定の用紙によりプログラマーやSEから『依頼事項』として伝達されて、初めて、それを本番用ライブラリーに対し移行する事のみ可能となる。それまでは、開発保守用ライブラリーに登録されたオブジェクトを触ることは許されない。但し緊急の場合は例外的に開発保守用ライブラリーの内容を変更できる。この場合、事後のプログラマーやSEの承認を要する。

上記は、増加するプログラム等のオブジェクトの管理とプログラムエラーの発生時の迅速な対応、ミスによる本番のデータの消去、変更を防ぎ、又、ライブラリアンのミスによる開発中のプログラムの移行などを防ぐ目的である。本番への『依頼事項』を記載するものは、オンラインでもオフライン(用紙等)でも構わないが、記録としてだれでも参照できる体制をとる。又、緊急の場合とは、業務の流れが中断してしまい、続く処理に大きな影響を及ぼす場合のみに限るべきである。

image16.gif (11915 バイト)

 

開発保守用ライブラリーから本番用ライブラリーへの原始ソースメンバーの移行

新規開発

新たにプログラムを作成する場合は、開発保守用ライブラリーのソースファイルにそのメンバーを追加し、開発をする。テスト完了後、ライブラリアンに『依頼事項』として伝達して、オブジェクトとともにソースの本番用ライブラリーへの原始ソースファイルへ複写する。

修正開発

既存のプログラムを修正をする場合、本番用ライブラリーの原始ソースファイルからそのメンバーを複写して、修正をする。テスト完了後、ライブラリアンに『依頼事項』として伝達して、オブジェクトとともにソースの本番用ライブラリーへの原始ソースファイルへ複写する。

複写後、元となる開発保守用ライブラリーのソースメンバーは、そのプログラマーの責任において、削除する。この際、ライブラリアンが確実にソース移行をしたかを確認すること。

各担当者の権限

ライブラリアン

  • 本番ライブラリーのオブジェクトに対するすべての権限

  • 開発保守用ライブラリーのソースファイル以外の全てのオブジェクトに対するすべての権限

  • 開発保守用ライブラリーのソースファイルの読み取り(READ)のみ

SE・プログラマー

  • 開発保守用ライブラリーのオブジェクトに対するすべての権限

  • 本番ライブラリーのソースファイルの読み取り(READ)のみ

ライブラリーの作成

  • 新規システムに伴う新しいライブラリーの作成は、ライブラリアンとSEのみとする。

不要オブジェクトの処置

  • ライブラリアンが不要と思われるオブジェクトを発見した際、以下を必ず実行する。

  • 作成者がはっきりしている場合、その作成者に問い合わせ、削除または、存続させる。

  • 作成者が不明の場合、回覧として開発者全員に問い合わせる。これらは、不要オブジェクトの存在で多くの混乱を招くおそれがあるためである。

 

[ Previous ] [ HOME ] [ Upper ] [ Next ]

You are at K's tips-n-kicks of AS/400

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送