参考
PC5250または、5250WSのマニュアル(数値パラメータなども出ています)
または
AS/400 クライアント・アクセス/400 パーソナル・コミュニケーションズ
5250 解説書 資料番号 SC88-5370-01(4.2
プリンター制御コード)ここには、数値パラメータが出ていません。
4.2.1 プリンター制御コードの形式
プリンター制御コードには、プリンター制御コードだけで特定の機能を果すものと、制御コードの後にパラメーターの指定によっていくつかの機能を果すものがあります。パラメーターを伴うプリンター制御コードの形式は次の通りです。
制御コード |
カウント |
パラメーター1 |
パラメーター2... |
2 (1)バイト |
1バイト |
1 (2)バイト |
1 (2)バイト |
マニュアル固定値 |
自分で計算 |
マニュアル固定値 |
マニュアル固定値 |
パラメーターを伴う制御コードは、通常 2
バイトです。(パラメーターを伴わない、つまり単体で機能する制御コードは通常1バイトです。)
カウントは、制御コードに続くパラメーター(カウント自体も含む)のバイト数を1バイトで示しています。たとえば、1バイトのパラメーターを2つ伴っている場合のカウントは、カウント自身を含めるのでX'03'になります。PP(印刷位置)制御コードのようにカウントを持たない制御コードもあります。パラメーターの数は制御コードによって異なります。
罫線の例は、こちらを参考にして下さい → 11.10.レコード様式罫線付き印刷
文字属性 |
Set Font Size
Scaling 文字を拡大するときの指定 |
2BFDnn02xxyy
|
xx=横 ; 00=標準、08=1/2、10=標準、20=2倍
yy=縦 ; 00=標準、08=1/2、10=標準、20=2倍 ※1/2は縦横ともに指定しないと無効
nn=04
|
Set Graphic
Error Action 印刷できない文字フォントを受信したときの処理方法
の指定 |
2BC8nngguu
|
gg=代替文字をEBCDICの16進数で指定(省略値はハイフン(x'60'))
uu ; 00,01,02=続行、03,04=印刷中断ハードウエアエラー
nn=02 or 03
|
Set Text
Orientation 文字を回転させるときの指定 |
2BD3nnF6xxxx
|
xxxx = 0000 から 86FF 通常の向き
xxxx = 8700 から FFFF 90度左方向に回転
nn = 04
|
Subscript
英数かなSBCS下付き文字 |
38
|
終了は 09:Superscript で行う
|
Superscript
英数かなSBCS上付き文字 |
09
|
終了は 38:Subscript で行う
|
文字セット |
Load Alternate
Character 代替文字フォントのロード |
2BFEnnmmee il〜ix
|
?使ったことない
|
Set
Presentation of ControlCharacter SO, SIの扱い方の指定 |
2BFDnn03xxxx
|
xxxx ; 0000=0E,0Fは圧縮、0001=0E,0Fの部分に半角空白、0002=0E圧縮して0Fは半角空白2個
nn=04
|
Shift In DBCSフィールドの終わりの指定 |
0F
|
いまさら
|
Shift Out DBCSフィールドの始まりの指定 |
0E
|
いまさら
|
罫線指定 |
Define Grid
Line 罫線の指定と印刷 |
2BFDnn00xxyyG1〜Gn
|
xx;線種 00=細線、01=太線、02=細二重線、08=細波線、09=太波線、0A=細二重波線線
yy;方向 00=罫線中止情報消去、40=垂直、80=G1からGnまでの水平線、C0=垂直、水平両方
G1からGn左マージンの位置を1/1440インチで指定する2バイトパラメータ(昇順にすること)
yy; 00=G1からGnは無視、40=垂直罫線が各Gi( 1≦i≦n)から印刷、80=G1からGnまでの水平線,C0=垂直は各Giから、水平はG1からGnまで印刷される
nnが05以上なら、必ず偶数にする
[参考] 9.52.罫線を帳票につけたい(1)、9.53.罫線を帳票につけたい(2)
|
印刷形式 |
Set Character
Density 英数カナ文字の文字ピッチの指定 |
2BD2nn2900xx
|
xx ; 00=無視、0A=10cpi、0C=12cpi、0D=13.4cpi(40/3)、0F=15cpi、FF=10cpi
nn=04
|
Set Horizontal
Format 1行当たりの最大文字数の指定 |
2BC1nnhh
|
01 ≦ hh ≦ x'cc' 最大桁数を16進数で指定
nn=02
|
Set IGC Type
DBCSの文字ピッチの指定 |
2BFDnn010000wwww
|
wwww ; 0000=5cpi , 00C0=7.5cpi , 00D8=6.7(20/3)cpi , 00F0=6cpi , 0120=5cpi
nn=06
|
Set Line
Density 行ピッチの指定 |
2BC6nnLD
|
xx ; 00= 6 lpi, 0A=7.5 lpi , 0C=6 lpi, 12=4 lpi
nn=02
|
Set Vertical
Format 1ページ当たりの最大行数の指定 |
2BC2nnvv
|
01 ≦ vv ≦ x'FF' (行数を16進数で指定)
nn=02
|
印刷位置 |
Carriage
Return 印刷位置を行の左端へ移動 |
0D
|
Form Feed 印刷位置を次のページに移動 |
0C
|
Interchange
Record Separator 'New Line'と同義 |
1E
|
Line Feed 印刷位置を垂直方向に1行分移動 |
25
|
New Line 印刷位置を次の行の左端へ移動 |
15
|
CRとLFを連続したのと同じ |
Page
Presentation Media 用紙ドロワーの選択 |
2BD2nn48000000xx0000yy00
|
xx=用紙ドロワーの選択;00=用紙ドロワー変更せず、01からFE=用紙ドロワーxxを選択 yy=印字速度
; 00=速度変更せず、01=高速、02=通常
nn=0A |
Print Position 印刷位置の移動 |
34fpxx
|
透過モード指定 |
Transparent
制御コードの印刷を許可 |
35nn
|
その他 |
Bell
印刷の中止 |
2F
|
Null
通常モードでは無視、透過モードではブランク |
00
|
注:
(*1) Coded Graphic Character Set
nn :カウントfp : 機能パラメーターG1〜Gn, LD, ee,
gg, hh, il〜ix, mm, nn, uu, vv, ww, xx, yy : 数値パラメーター
AS/400のマニュアルでは、肝心の数値パラメータが出ていません。これらは、パソコン側のPC5250 5250ws などのマニュアルに出ています。
たとえば、Set Font Size Scaling 2BFDnn02xxyy 文字を拡大するときの指定 の場合は、
xxyy=2000で横倍角になります。
ここで、nnは、「カウントは、制御コードに続くパラメーター(カウント自体も含む)のバイト数を1バイトで示しています」なわけですから、
nn,02,20,00で全部で4つですので、nn=04となります。
つまり、16進数 x'2BFD04022000'は、横倍角にする指定になります。さらに、xxyyしかないのであれば、このSCSコードのnnは常に、04ですね。これを、o仕様書に埋め込むのですが、桁位置などのバランスが合わなかったりして苦労します。文字の前にスペースがあれば、そのスペースも倍角になっているようです。またこれを元に戻すのは、xxyy=1000になりますので、16進数は、x'2BFD0421000'をo仕様書に埋め込みます。
また、この16進数はx'40’より小さいので、印刷不能文字です。従って、印刷装置ファイルにReplace
Unprintを*YESにしてしまうと、文字コードは指定の値に置き換わってしまいます。
1998/7/18 |