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updated on 2004.06.23

9.24.バッチで使う通信トレース

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STRSSTのバッチ化

ネットワークでエラーたまに起こるエラーの追求で、ネットワークのSEさんに、STRSSTを要求されました。かなり昔にも、全銀手順でたまに起こるエラーの追求で、同じ事を要求されたことがあり、それ以来の久しぶりの「通信トレース」でした。てっきり、STRSSTだけと思っていたのですが、調べたら各機能のコマンドがありました。

コマンドは、

  • STRCMNTRC

  • ENDCMNTRC

  • PRTCMNTRC

  • CHKCMNTRC

  • DLTCMNTRC

でした。再起動も、ENDCMNTRCb_debug.gif (341 バイト)DLTCMNTRCの後でSTRCMNTRCをしなくてはなりません。また、変更コマンドはないので、同様に多分DLTしてからSTRです。(STRSSTには変更があったと思います)たとえば、エラーがプログラムで、検出できるのならば

STR → エラー → END → PRT → DLT →STR b_debug.gif (341 バイト)

として、データを収集できます。(但し、印刷やファイル書き出しは制御装置単位に出せるのですが、ライン単位にストップするので、MPだとやや困ります。)

AS/400 アドバンスト・シリーズ 通信管理 バージョン 3 資料番号 SC88-5288-02
4.2 通信回線、ネットワーク・インターフェース、およびネットワーク・サーバーの追 跡

通信回線やネットワーク・サーバー内で送受信されるデータを見ることができれば、プログラム・デバッギングやネットワーク管理作業がやりやすくなることがあります。いろいろな方法で通信回線の追跡を入手できます。システム・サービス・ツール開始 (STRSST) コマンドを使用できます。(このコマンドの詳細は、トピック4.1.2の『システム・サービス・ツール開始 (STRSST) コマンド』を参照してください。SST のアクセス方法については、AS/400 基本バックアップおよび回復の手引き V3 を参照してください)。この項でリストしている通信追跡コマンドも使用できます。これらのコマンドの詳細は、AS/400 CL 解説書 - 共通 CL 情報 V3を参照してください。

STRCMNTRC

指定された回線、ネットワーク・インターフェース記述、またはネットワーク・サーバー記述の通信追跡を開始します。通信の追跡は、次に挙げる時点まで継続します。

    ENDCMNTRC コマンドの実行まで。
    物理回線の問題により追跡が終了するまで。
    STRSST コマンドの通信追跡機能を使用して追跡を終了するまで。
    *STOPTRC パラメーターを指定して、バッファーがいっぱいになるまで。

ENDCMNTRC

指定された回線、ネットワーク・インターフェース記述、またはネットワーク・サーバー記述で現在実行中の追跡を終了して、通信追跡バッファーと関連 VLIC データを保管します。

PRTCMNTRC

指定された回線、ネットワーク・インターフェース記述、またはネットワーク・サーバー記述の通信追跡データをスプール・ファイルまたはデータベース・ファイルに書き込みます。追跡データは、どちらの形式ででも何回も印刷でき、このコマンドのパラメーターによって、データのサブセット化や形式制御を行うことができます。

DLTCMNTRC

指定された回線、ネットワーク・インターフェース記述、またはネットワーク・サーバー記述の通信追跡バッファーと関連 VLIC データを削除します。追跡が終了すると、その通信追跡データは削除できます。

CHKCMNTRC

指定された回線、ネットワーク・インターフェース記述、またはネットワーク・サーバー記述の通信追跡状況、あるいはシステムに存在する特定のタイプの全追跡の通信追跡状況を戻します。状況は、メッセージによって戻されます。

幾つかの注意点

  • これらのコマンド自身の使用権限は、QSYS(*ALL)とQSRV(*USE)で*PUBLICには*EXCLだけです。

もし使用する場合は、*PUBLICまたは適当なユーザープロファイルに対して、上記コマンドを*USE以上にGRTOBJAUTします。
(出荷時に*PUBLICが*EXCLのものは,機密保護のマニュアルに一覧があります。機密保護 - 解説書バージョン 3資料番号 SC88-5459-01C.0 付録C. 共通権限 *Exclude を指定して出荷されるコマンド)

  • 上記のコマンドを使用するユーザーには、特殊権限*SERVICE※が必要です。

  • 当然、対象となるラインなど通信記述の権限*USEも必要です。

※実行管理の手引き バージョン 3 資料番号 SC88-5462-01 プログラム番号 5716-SS1

*SERVICE: システム保守ツールの使用。次のコマンドが監査されます。

  • オブジェクトのダンプ (DMPOBJ)、システム・オブジェクトのダンプ (DMPSYSOBJ)、および文書ライブラリー・オブジェクトのダンプ (DMPDLO)。

  • 画面コピー開始 (STRCPYSCN)。

  • 通信追跡の開始、終了、印刷、および削除 (STRCMNTRC、ENDCMNTRC、 PRTCMNTRC、DLTCMNTRC)。

  • エラー・ログ印刷 (PRTERRLOG)。

  • 内部データ印刷 (PRTINTDTA)。

  • サービス・ジョブ開始 (STRSRVJOB)。

  • システム保守ツール開始 (STRSST)。

  • 内部追跡 (TRCINT)。

PRTCMNTRC

スプールファイル名は、QPCSMPRTです。

PRTCMNTRCでは、印刷のほかに、出力ファイルへの書き出しがサポートされています。出力ファイルの場合は、サイズが10000+(1000 X 3)ですので、直ぐに満杯のメッセージが出ますので、気を付けて下さい。

権限チェックは、きちんとしないと、肝心な時にデータが取れていない場合もありえるので、上記コマンドを含む小さなプログラム(CLP)を、QSECOFRでUSRPRF(*OWNER)で作成するとか、実行するユーザーに*SERVICEなどの権限付与をして、SBMJOB ... USER(XXXXX)でテストしたあと、本番移行したほうがいいと思います。

尚、自分はV3R1でテストしました。CHKCMNTRCは使いませんでしたが、CHKOBJと同じように、通信トレースが活動中か否かをモニター出来るようです。

1998/6/17


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