V4R4の発表
出荷:1998-05-21出荷開始
以下のサイトも参考にしてください。
IBM AS/400 -
インターネット・セミナー
IBM NEWS/4YOU
ハイライト
- ロジカル・パーティショニング(LPAR:エルパーと読んでいた)
- 簡単セットアップ(GUIを使う)
- オペレーションナビゲータ(エクスプローラ風にAS/400のリソースを管理)
- マネジメントセントラル(複数のAS/400をネットワークで繋ぐ)
- AS/400 NetServer(ファイルサーバ、プリントサーバ:NTのものとして扱える;よく分からなかった)
- クライアント・アクセスWindowsエクスプレス(CAの新バージョン、TCP/IPのみのサポート:機能を削る)
- クラスタリング
ロジカル・パーティショニングの属性
- 言語
- タイムゾーン
- システム名
- ほとんどのシステム値
- ライセンスプログラム
- 対話型やサーバのワークロード
- アプリケーション
- Opticonnect
- PTFレベル
- ディスク保護タイプ(ミラー、RAID混在可能)
- FIREWALL
ロジカル・パーティショニング構成 (☆)は、スプリングバザールからの情報
パーテション1個に、最低プロセッサ1個が必要。したがって、複数(マルチ)プロセッサが当然の前提となる。さらに、メモリーユニットも、各パーテション単位に最低一個必要。
(☆)170 2Wayは不可(このマシンのバスは1つのみなので不可)
OSは、V4R4からサポートされるので、各パーテションに複数のOSを載せるとしたら、V4R4以降のものとなる。V4R3までは使えない。
各パーテションにロードソース用のDASDが必要(マイクロレベルでパーティショニングされる)
代替IPL装置が、各パーテションに必要(インストール用)
コンソールデバイス 他の占有I/O(ディスク、コミュニケーションなど)
オプション(切り替え可能なIOPとデバイス) ECS通信ラインは共有可能。
複数のパーテションは、一つの「プライマリー・パーテション」と、残りの「セカンダリー・パーテション」に分かれる。この場合、「プライマリーパーテション」は、その他の「セカンダリーパーテション」を管理する立場になる。
各パーテション間では、ディスクユニットは、独立するので、ファイルの共有は出来ない。その代わりに、有償のソフトウエアで、「仮想OptiConnect」を提供。この通信用のソフトで、データのやりとりを「通信」するらしい。詳細は不明ですが、まあ、2台のAS/400でデータをやりとりするのに、システム内部の高速光バスを利用したらしいです。
(☆)「通信」のプロトコルは、TCP/IPとSNAコミュニケーションプロトコルが使用できるそうです。
兎に角、2台のAS/400を、分解して、1台に組み立てたイメージが、このロジカル・パーティショニングのようです。
2つのパーテションのレベル(BUSレベルパーティショニングとIOPレベルパーティショニング)
BUSレベルのパーティショニング
IOPレベルのパーティショニング
その他の考慮事項
- シリアル番号
全てのパーテションは、同じシリアル番号を使用(米国では、シリアル番号で税金がかかるから、とか言っていた。)
- ソフトウエアライセンス 1つのライセンスで、全てのパーテションをカバー
4台のAS/400では、4つのV4R4のライセンスが必要だが、1台のAS/400の4つのLPARなら、V4R4は1つのライセンスでよい。
- 仮想OptiConnect(IBM推奨)
高速データ転送で内部パーテション通信
内部パーティション通信用に特別なハードウェアは必要ない(外部OptiConnectを使用する場合は、専用BUS(グラスファイバー)が前提)
- システム名はパーテションごとに変更可能(☆)
省略値のシステム名にシリアル番号を使用
- プライマリパーテション=Sxxxxxx(xxxxxxがシリアル番号)
- セカンダリパーテション=Axxxxx,Bxxxxx
簡単セットアップ EZ-Setup(オペレーションコンソールが前提)
グラフィカルユーザーインターフェイス
Win32ベースのプログラム
ユーザー用のエントリーポイント
- 簡単セットアップウイザード
- 初期セットアップタスクが簡単に
- セットアップ時間の減少
- オペレーションコンソール用のローカルアクセスを構成
- クライアントアクセスの構成で初めてNetServerを実行
- オペレーションナビゲータを導入可能
- ガイド付きセットアップ
- カスタマイズ可能
クライアント・アクセスWindowsエクスプレス
(CAの新バージョン、TCP/IPのみのサポート:機能を削る)
OS400 V4R4(只になった) |
XW1 Family |
追加料金なしで、OS/400 V4R4と一緒に出荷 ※これがないと、V4R4でインターネット機能周りが、このCAエクスプレスが無いと、導入できないので、無償にしたとのこと。 |
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- サブセットの提供(全機能ではない)
- 32ビットクライアントアクセスWindows版エクスプレスクライアント
- ネイティブTCP/IP(SNAはない)
- オペレーションナビゲータ
- ODBC,OLE DB全てのAPI
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- 全ての機能を提供
- 32ビットと16ビットのクライアント用にファミリーで提供
- ネイティブTCP/IP、SNA、AnyNet、IPX PC5250表示装置、プリンターエミュレーション
- データ転送
- オペレーションナビゲータ
- ODBC、OLE DB、全てのAPI
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V4R2以降が前提(ソフト自体はPC用で、そのソフトはV4R2でも動くということ。出荷はあくまで、V4R4と一緒だそうです。) |
全てのOS/400リリースで可能(現行のサポートされているOSのことだろう) |
オペレーションナビゲータ
- マネージメントセントラルの機能拡張
- ファイルをドラッグ・ドロップでコピーできる
- サーバージョブの処理
- データベース拡張
- パフォーマンスモニター
- SQLインデックス
- SQL実行
- 新規オブジェクトタイプ(UDB:後述)
- QUERY属性の管理
- TCP/IP拡張機能
マネージメントセントラル
オペレーション・ナビゲータの一部
- 複数システム管理(たとえば、ネットワーク内の複数のAS/400のCPUのグラフを出したりできる)
- システムとシステムグループ
- モニター
- パフォーマンスモニターグラフィック(折れ線グラフなど)
- V4R4での新機能
- リモートオペレーション
- ハードウェアリソースインベントリーの収集
- パッケージ配布
- PTF管理
- パフォーマンス収集サービス
- ジョブスケジューリング
オペレーションコンソール拡張
- AS/400のECSモデムでダイヤル
- V4R3はPTFで可能
- モデム接続
- TCPIPのみ
- リモートPCがローカルコンソールシステムとして(LCS)
- Win95/98/NT4.0
- PC5250かオペレーションナビゲータがシステムコンソールとして使用可能
※V4R3までは、1台NTが、リモートPC用に必要だった。V4R4では、それが無くなった。
AS/400 NetServer
PCクライアントと共有するネイティブファイルと印刷
- OS/400の機能に組み込まれた。
- Microsoft Windows3.1/95/98/NTクライアントは、Network Neighborhood経由で接続
- AS/400ユーザー/パスワードを使用
- シンプルでグラフィカルな管理
- IPCS/Netfinityサーバーを使用するNTのような特定のハードウェアは必要なし
- クライアントアクセスエクスプレスの使用で可能
クラスタリング
- 簡単な構成
- 簡単な管理
- 計画された、及び計画外のシステム停止対策
- 災害耐久力
- 128ノードサポート
※ネットワーク内の複数のAS/400をドメインで分けて、ネットワークの切り替えが出来る
- クラスター
複数システムが強調して単一システムとして動作
- クラスターリソース
- シングルリソースビュー(1台のAS/400の様に見える)
- 複数ノード
- ハートビートサービス(生きてますか→生きてますよ、のやりとり)
- クラスター構成マネージャ
- IPアドレスの引継
- 切り替え時の管理(MACアドレスごと切り替えるそうです)
- 分配されたアクティビティー
- クラスター管理
トータルクラスターソリューション
データ回復性 |
アプリケーション回復性 |
HABPによって提供される回復テクノロジー |
クラスター管理 HABPによってGUIインターフェイスが提供される |
SD(ソリューションデベロッパー)が提供する高可用性アプリケーション |
クラスターリソースサービス OS/400の基本にクラスタ管理(APIs) |
HABP/ソリューションデベロッパー(SD)の提供するクラスタリング対応ソフトウェア製品が利用可能になる予定。
Vision Solutions - High Availability and
Disaster Recovery
Lakeview Technology High Availability and Data
Replication Solutions
e-businessをよりセキュアでビジネスアプリケーション向けに
- Javaアプリケーションサーバー
- IBM WebSphereファミリー
- ネットワークディレクトリーサービス
- ドミノAS/400対応版
- TCP/IP拡張
- 仮想プライベートネットワーク(VPN)
- SSL利用
Javaアプリケーションサーバーとは?
クライアント |
←→ |
WEBサービング |
←→ |
アプリケーションサービング |
←→ |
トランザクションサービング |
AS/400のJAVAサポート
V4R4 Java 多くの開発ツール
- Enterprise JavaBeans(EJB)のためのJAVAアプリケーションサーバー
- IBMのWebSphereアプリケーションサーバーで提供(EJBサポートはSOD)
- BEA System社提供のBEA/Weblogicサポート
- アプリケーション開発ツール/機能の強化
- VisualAgeRPGからJAVAのソースコードを作成(DBCSは99/9利用可能予定)
- SQLJのサポート
- AS/400 Toolbox for JavaがJDBC2.0に対応
ディレクトリーサービス
- LDAPクライアントとサーバーサポート
- 業界標準ディレクトリーサービス
- C,C++,RPG,COBOL,JAVAからアクセス
- オペレーションナビゲータ経由でのディレクトリーグラフィカル管理
- IBM eDirectory 2.1
- 他のサービスがLDAPを利用
- システム配布ディレクトリー
ユーザー名、E-mailアドレス、電話番号....
- NetFinity
ネットワークハードウェア/ソフトウェア インベントリー
- マネジメントセントラル
AS/400ハードウェア/ソフトウェア インベントリー
- IBM HTTPサーバー
ACL(Access Control List)s,構成ファイル
- WebSphereアプリケーションサーバーとEnterprise JavaBeans
ユーザー情報、構成情報、Beanアイソレーション
- eNetwork On Demandサーバー
ユーザ情報、デスクトッププロパティ
ロータスドミノR5.0
VPN(Virtual Private Network)
SSL(認証システム)
以上割愛
DB2 Universal Database for AS/400
- 1999年第4四半期 利用可能予定
- 画像、音声データなどの混合文書をアドレスを指定することで、リンクできる。(AS/400のファイルの中にデータを持つのではなく、他の保管場所へリンクする)
V4R4へのアップグレード・パス/互換性
|
移行元リリース |
移行先リリース V4R4 |
□ |
V2 |
r3 |
○ |
□ |
V3 |
r0.5 |
○ |
□ |
r1 |
○ |
|
r2 |
○ |
|
r6 |
△ |
|
r7 |
△ |
|
V4 |
r1 |
○ |
|
r2 |
○ |
|
r3 |
○ |
○..シングルステップアップグレード(直接アップグレード)(旧称:e-Jump)
△..シングルステップアップグレードできないが、2段階のアップグレード(一度v4r1,r2にしてから)あるいはスクラッチインストールでアップグレードは可能
□..V2R3、V3R0.5、V3R1からのシングル・ステップアップグレードが提供されるのは、このV4R4まで。(製品計画の公表)
オブジェクトの互換性が有るバージョンリリース
v3r2
v4r2
v4r3
v4r4
1999/4/29 |