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updated on 2005.07.06

17.33.開発ツール群

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さて、開発用およびDB用として、AS/400ではいくつかのツールが準備されています。少なくとも名前、何ができるのか、どのように開始するのか、は知っておくべきです。まとめて、羅列しておきましょう。

SEU (Souer Entry Utility) 開始コマンド    STRSEU

99%ソースエントリーに使われています。残り1%はテキスト入力に使われているんですかね。慣れると使いやすいです。ソースエントリーのでき不出来で、そのマシンの言語使用率が上がったり、下がったりすろと思います。プログラマーなら、知っていて当然のツールです。また、CR, CCR, OO, XX など、知っていて当たり前な行コマンドも見逃さないでください。

DFU (Data File Utility) 開始コマンド    STRDFU

データ変更表示のプログラム自動生成およびその実行、とでも言うんでしょうか?早い話、ファイルに結合しているフィールド情報を元に、画面ファイルとそのプログラムを対話式に生成しているツールです。他ファイルの名寄せなどできないので、ゆるいチェックのマスター保守や、デバッグなどに利用されると思います。System38にもDFUがありました。実は、使用する場合の使い勝手は、このSystem38のほうがよかったと思います。多くの人がそのように感じているようです。もし、38環境があったら、DSNDFUAPPをしてみてください。
尚、監査的に考えた場合、このDFUは、証跡を残さずデータの改変が可能なため、使用を禁止する場合もあります。

QRY (Query) 開始コマンド    STRQRY

データの印刷、ファイルへの出力を行います。DFUと違って、これだけでも、立派な印刷プログラムとして利用可能です。これもSystem38からあるツールですが、明らかにAS400の方が使い勝手は向上しています。この点でDFUとは好対照となります。データの出力は、ダウンロードファイルの一時ファイルの作成や作成したプログラムのデバッグなどにも使われています。必ず習得しましょう。
尚、Queryという名前で勘違いしている方もおおいのですが、SQLとは別物です。但し、それはインターフェイスの話で、エンジンは共通のようです。はっきり言えば、20年以上のS38、AS400の歴史の中で、Queryはネイティブなツールですが、一方SQLは新参の異次元のツールなのです。

SDA (Screen Design Aid) 開始コマンド STRSDA

画面ファイルを作成するツールです。画面を表示して、そこにフィールドやテキストを「見たままの画面」で作成できます。これもS38から存在していて、まったく操作環境も同じです。実に使いやすいツールと思います。S38でSDAがあることを知らない年配のプログラマーはもぐりです。

RLU (Report Layout Utility) 開始コマンド STRRLU

印刷ファイルを作成するツールです。画面に印刷レコードや印刷フィールド、テキストを「見たままの画面」で作成できます。しかしながら、操作性は、前記のSDAの方がかなり上で、自分は、このRLUは仕上げの確認程度に使っています。また、System38には、確か、このツールはなかったと思います。操作の勉強は、IBMの自習方式のテキストがありますので、それで十分だと思います。

PDM (Program Develop Management) 開始コマンド STRPDM

プログラマーメニューとして、誰もが使う総合便利ツールです。ライブラリー処理、オブジェクト処理、ファイルメンバー処理などを中核として、自作のプログラムやコマンドを、パラメータを渡すことで柔軟に使える機能も持っています。S38というよりS36で似たようなツールがUSで出回っていて(確かPOPという名前)、使いやすかったのですが、その後S36の中でそれとそっくりな日本語版POP(?)ができていました。AS400では、初期にはなかったと思います(実は記憶があいまいですが、PDMって、やや後から追加されたような記憶があります)。とても使いやすく、必ず、全機能をマスターすべきです。このPDMの機能を使いきるプログラマーは、かなり上位のプログラマーになると思います。2000年問題でも大活躍でした。

ISDB (Interactive Source DeBugger) 開始コマンド STRISDB

これは、対話型にソースを表示しながらデバッグするツールです。そもそもソースデバッグはNEWS400で発表され、世界中の多くのプログラマーが熱狂していたことがあり、まるで、後ろを押されたように、IBMが自社製品(多分買い取ったんだろう)として、AS400に乗せてきました。デバッグをこのツールを使用して行うと、ブレイクポイントでソースが表示され、今どの部分を実行しているか、すぐにわかる機能を持っています。しかし、この後、さらに、コンパイルオプションで、ソースデバッグができるようになり、自分は、このISDBの存在価値に疑問を持っています。まあ、ソースデバッグが、ISDBかコンパイルオプションかのどちらかと選べる贅沢はありますが、どう見ても、性能的には、コンパイルオプションが上です。まあ、コンパイルオプションができるまでの、一時しのぎにリリースしたのがISDBだったのでしょう。 

STRSQL(Start SQL) 開始コマンド STRSQL

これは、有料フィーチャーですが、もっていると便利です。上記QRYで行っていたデバッグとしてデータの中身を確認する方法を、対話型にメニューからパラメータを指定したSQLコマンドで実行できます。また、デバッグで変更されてしまったフラグの一斉オフとかオンとか、余分レコードをSQLで抽出して一括削除したり、ユニコードのデータの作成修正も可能です。ただし、レイアウトつきで印刷できないので、記録として印刷したければ、画面印刷になってしまいます。印刷も目的とするならば、上記のQRYとなるでしょう。※SQLそのものは、OSに含まれていますので、組み込みSQLなどは、STRSQLなしでも利用可能です。このSTRSQLは、より容易にSQLを利用できるフィーチャーなのです。

起立、礼、着席。

2005-7-7


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