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よく使うマニュアルです

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updated on 2004.06.23

16.5.所感3

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プラスとマイナス

「えー、じゃあ、それ分からなきゃ、できないじゃない」と、女の子はよくいう。そして、あきらめてしまう。どうして、「あ、じゃあ、それが分かれば、出来るんだ!」といって、前向きにならないのだろう。最近、こんな事をよく思う。「マイナス思考」と「プラス思考」というらしい。「悲観論」「楽観論」と似ているが、ちょっと違う。そう考えて、前向きになるか否か、が問題なのだ。ifで2つ分かれる分岐点で、自由選択を求められるとき、積極的な結果に結びつく、動機付けはとても大事だと思う。どうしても、「いやだなあ」と思うと、「消極的」になってしまう。下手すれば、愚痴へと進展しかねない。まあ、酒の肴にもってこいだけれども、いつもそれでは「人格」が果てしなく落ちてしまう、と心配になる。「いやだなぁ、でも...」と考えるのだ。「でも、それさえ、うまくいけば、大成功じゃないか」と考えられるときは、考えた方がいい。「xxしないと、xxできない」は「xxすれば、xx出来る」と置き換えてしまうのだ。結局は同じ事を言っているのは、勿論なのだが、考え方一つで、気持ちの持ちようが全然違う。ふー、仕事も遊びも、こうでありたいなぁ。

理由の追及

自分は、法学部を卒業した。社会に出て役立ったのは、法律の知識そのものではなかった。まあ、リーガルマインドは実生活でも役立つこともあるのだが、最も役立ったのは「理由を追及する精神」だった。法律で言えば、「立法趣旨」に立ち返ることだ。根拠のない法律は、存在しない。つまり、様々なケース(事例)を処理していく過程で、立法趣旨に立ち返り、「根拠」を明確にして解決するのだ。「けだし、立法趣旨に鑑みて妥当」というやつだ。こういったケースは、特に条文が曖昧なため(一般条項)、とか、条文内の条件の範囲ぎりぎりの「限界事例」によく見られる。司法部は立法出来ないので、どうしても、条文の解釈と適用に終始する。そこでは、条文は絶対的存在となる。そして、その条文を字面どおりに考えるのではなく、その条文の成立根拠(趣旨)を考えることで、解決が浮き出てきたりする。(注意:刑法は罪刑法定主義の趣旨の鑑み、縮小解釈です。関係者から文句言われそうなんで、念のため)

大学では、この考え方を、訓練されたのかもしれない。社会に出て、分からないことは、「どうして、そうなの?」の精神を忘れない。その答えが、また疑問なら、さらに「どうして、そうなの?」を繰り返す。すると最後に、「実はね、こういう事情があるんですよ。つまり、...」と初めて、決定的に知らなかった事情が分かりはじめることが多い。そして、そこから全体の機構やら、問題点やら、解決策が見えてくる。たとえば、「どうして、このような事務作業をするのですか」「それを省くと、下請けいじめになるんですよ」「どうして、下請けいじめになるんですか」「それはね、この業界はこういうことが有るんですよ」....「ああ、それで、このような事務作業が有るんですね」。ただ、これだけのことで、仕事に奥行きが出るし、もっといいアイデアを提案出来るかもしれない。社会に出ると、ともすると、忘れがちな「存在理由」「根拠」「趣旨」は、うまくすれば自分の視野を広げるチャンスでもあるのだ。

単純と複雑

単純なこと、複雑なこと。どう違うのだろう。複雑なシステムがいいのだろうか?いや、複雑ってなんだろう?

自分は今、DNAの本をよく読んでいる。例のドリーの一件以来、書店にわかりやすい本が並ぶようになった。最初は、なにがなんだかわからなかったが、4冊、5冊となると、もう新しい話題は無くなり、同じ事を、手を変え品を変え、説明しているのが分かる。(たまに、情報の新しさから、説明が変わることもあるのだが)。最初は、複雑奇怪だったDNAや遺伝子の話しも、分かりはじめると、「単純な出来事」の積み重ねだということが、よくわかる。DNAを設計図にして、細胞はタンパク質を生成して、肉体を作るのだが。一個一個の作業は、実に単純である。DNAからmRNAに情報が渡り、そのmRNAが、リボソームという器官にわたり、タンパク質の元である、アミノ酸を組み合わせて、タンパク質を生成する。この中の過程でも、さらに細かく見ると、たくさんの事柄がある。でも、やっていることは、大したことない。「ほんとに?」と思うほど単純なのだ。但し、これは、今分かっている範囲の事で、将来はどうかはわからない。

さて、では「複雑」とはどういうことか。「ほえー、それって複雑骨折うー」と言った場合、手順が多くて複雑なのか、if thenが多くて複雑なのか、はたまた、よく分からなくて複雑なのか。

たくさんの過程を経て、一つの結果を得るだけなら、決して複雑ではない。単純さの組み合わせにすぎない。50本のRPGをCLP一本で流すことが複雑とは思えないのだ。単に「面倒」なだけ。単純な一歩一歩を大事に進めば、複雑なんてことない。気の持ちよう、というところか。

よく分からない、っていうのは、説明する相手がわるいか、自分の前提知識の足りなさに問題有り。よく有るんだな、これが。分かるまでは、この世の出来事に思えなくても、分かってしまうと「なんだー」ということがよくある。

問題は、条件分岐がドバーとあるもの。プログラムの本数自体は少ないかもしれないが、これは、ややこしい。きちんと考えてから作らないと、下手をすれば自分でも手に負えなくなり、作りなおしも...。条件を考えるとき、フロー図でも、NSでもいいから実際に書いた方がいい。書くと、気づかなかった曖昧な論理が浮かんでくる。ここでも、こつこつと、条件を一つ一つ見ていけば、必ず、成功する。ただ、少しでも疑問を残したまま次に進んでしまうと、後で壊れやすくなる。決して、ワンステップを軽視してはならない。

※ ところで、速記のように、文章を書く代わりに記号で短く代用出来る言語が、プログラムにも有ればいいのになあ。どうせなら、それが言語になればいいのに。RPGが簡易言語とは思えないんだけどなあ。まあ、確かに短編の小説みたいなRPGに比べると、COBOLって背景をくどくど書いた長編小説みたいだけど。

人間

先にDNAの事を述べたが、DNA自身は、ただの物質で、それがタンパク質を作り、細胞分裂を繰り返しながら、成長していく。この話しを何遍も読んでいると、そのうち、人間が有機体でできたロボットに思えてくる。朝、出勤していると、皆まっすぐ前を向いて、すたすたと歩いていく。ある人は走る。ある人は友人か同僚と談笑しながら、歩いている。一卵性双生児同士でない限り、みな、違うDNAを持つ、ロボットなのだ。そのタンパク質のロボットが、自動車に乗り、飛行機にのり、地球狭しと動き回る。同種で殺し合い(壊し合い)もする。金属のロボットも作っている。ロボットがロボットを作る。外科病院では、ロボットがロボットを修理したりする。自己増殖、同系修復作業可能、論理思考可能で、自律システムを持つ、タンパク質製汎用ロボットか。

最近、コンピュータをいじっていると、何か、ロボットがロボットをいじるような感覚になるようになった。自分の作ったプログラムやシステムが、別のロボットの役に立つのだ。変な感じ。脳の7割は環境因子によるものらしく、残り3割がDNAから、資質として形成されるらしい。でも、その環境因子も多くは、親、先生、友人、同僚から与えられるので、ロボット同士の助け合いに見えてくる。

そんなはずはない!きっと、心だ。精神だ。心はDNAとは無関係のはずだ。我々は、心を貰ったカカシだったんだ。

1998/8/12


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